モテる男 - 「性愛」格差論―萌えとモテの間で
目次 |
1章 「負け犬」 ―非婚は不幸なのか(負け犬とひきこもり 強い女はなぜモテない ほか) 2章 「おたく」 ―萌える男たちの心理とは?(「萌え」とは何か 『電車男』は母性愛 ほか) 3章 「ヤンキー」 ―語られざる一大文化(ヤンキーは一大文化 女医と看護師 ほか) 4章 「腐女子」 ―異性と番(つが)うよりも同性で(乙女カフェ 女子高生という「価値」 ほか) 終章 「負け」を生き抜く ―九〇年代以降の流れの中で(「ちやほや病」 趣味と格差 ほか) |
プレビュー |
オタク化する男性と他人に頼る必要が無くなった (=一人で生計を立てられる)女性。 皆が皆、上記の様に変化した訳ではないが、或る 意味、それらに走れば or 成れれば「他者(特に 今回の場合は異性だ)」は不要であろう。 では何故そうなったのか? 両者の間は何処が異なったのか? 逆に共通点は無いのか? どうやったら両者とも変われるのか? 上記の様な疑問をオタク側の代表=斎藤氏と 女性側の代表=酒井氏が対談形式で考え、綴った のがこの本。 その中身は、と言えば貶すほどでは無いが かといって褒める点もそんなに多くない。 現状認識(それも著者の主観内の話だ)と仮定 (これも著者の経験と感覚に拠る)に基づく話なのだ。 確かに「こういう視点・考え方もあるな」という 参考にはなるだろう。 ただ、前述したとおり主観に拠っている為、それが 何処まで信憑性を持つか?となった時、論としては 弱いと思わざるを得ないのだ。 (特に斎藤氏は何度も「一説には」という枕詞で 「○○が××」と述べるのだが、その論拠となる データは殆ど示されて無い) その点、酒井氏の方は「自己体験」の範疇で 話を進めるのでその見解に「地に足が着いている」 感が有り、まだ理解も出来る。 高所大局的な視点では無く、身近な視線で 異性間交流=恋愛だ、について考えてみたい という御仁には・・・お薦め・・・かもしれない。 |
お勧め度 |
★★★☆☆ |
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